演奏技術と魔法のバブル
高揚感と共に
パーカッションの音が響き、心地よいリズムが会場を包む。
藤澤と若井は両サイドのゴンドラに乗って登場し、スタジアムをゆっくりと移動しながら観客を煽って盛り上げる。
ライブでフルバージョンが初披露となった「familie」。
瞬時に高揚感のバブルが無数に弾け、イントロで身体が自然とリズムを取る。
音と雰囲気がリンクし、気づけばシャボン玉がスタジアムの空に飛び交っている。

見てみ!!
客席ごと“ばぶる”になってるやん!!!
散歩のリズムと音遊び
君に見せたい景色があるという歌詞とともに、リズムが散歩するように広がる。
揺らぎを加えた16分や32分音符が、シンプルでありながらも複雑なリズムを作り上げている。
藤澤のピアノはジャズテイストのリズムが印象的で、メロディに遊び心を加え、曲に軽やかなアクセントを与えている。
跳ねるビートと深まるメロディ
だからどうかどうか跳ねる8ビートが印象的に響く。
軽快に跳ねるベースがメロディと絡み、リズムがスキップするような楽しげな感覚を生む。
時代の車輪にや僕らが燃料となり跳の間に挿入された一音が、サビに深みを加えている。
リズムの魔法
サビで響くシンバルの余韻が、リズムにさらに深みを与え、全体を際立たせる。
特にスネアドラムの細やかな音操作は、シンプルながらも奥深いリズム感を生み出し、曲のグルーヴ感を一層高めている。
その操作でリズムがただの進行ではなく、観客との一体感を生む魔法に変わる。 軽やかなのに、確実に響くこのリズムこそが、「familie」の一体感を生み出す核心だ。
一瞬のブレイク
間奏で大森が一瞬ブレイクを挟み、観客を引き込む瞬間が生まれる。
演奏の緩急が生み出す高揚感が、このブレイクでさらに際立ち、次の展開への期待を高めていく。
タメの効いたリズム
Aメロに戻ると、スネアドラムがわずかに遅れて響き、その「タメ」がメロディに新しい表情を加えている。
意図的にずらした音が、聴く者の心を掴み、リズムの緊張感と共に新たな感覚を生んでいる。

タメきたぁぁっ!!
焦らしリズム最高やん!!
ギャップで魅せる魔法
サビの終わりでテンポと三連符の急激な変化が曲のもう一つの魔法を生み出す。
タイミングよく挿入される見えたの一言が心を揺さぶり、リズムとメロディのギャップが強く印象に残る。
楽曲の印象がこれらの綿密なリズム操作によって大きく変わってくる。
ギターとリズムの調和
エンディング。
若井のギターが一瞬響き、リズムの軽快さと深みがさらに引き立つ。
シンプルながらも計算されたリズムの中に、まだまだ新たな発見が潜んでいて、音の魔法が続いているような感覚が続く。

若井ギター、一瞬でも聴きのがさんっ!
ろろんもゴンドラ乗りたかったもんっ!

音が…空にとけてったぷち。
しゃぼんだま きれいぷち。
唯一無二の存在感
Mrs. GREEN APPLEの楽曲には、聴くたびに新たな発見をもたらす「魔法」が詰まっている。
その緻密な技術と豊かな表現力が、一曲に凝縮されている。
この「familie」も例外ではなく、綿密なリズム操作、ボーカルを筆頭に各楽器の計算されつくした音遊び、テンポやギャップの急激な変化は、まさに聴く者の心に自然と入り込んでくる。
彼らは、ただ音楽を奏でるのではない。
全体の演出や観客との一体感を作り上げ、楽曲そのものに命を吹き込んでいる。
その唯一無二の存在感は、まさにミセス・グリーンアップルならではの魅力である。
彼らの音楽がなぜこれほど多くの人々を引きつけるのかがこのライブを通じて強く伝わってくる。
リリース前のアプローチ、演出を含めたライブでの完成度、ミセスの凄さを感じずにはいられない。
そんな印象が残る1曲だ。

やられたぷち…。
笑顔でもう全部持ってかれたぷち…

ミセス…あんたら、やっぱすごすぎんねん……!!😭
A magical record drawn from a captured moment.
『familie』 ― ゼンジン2024
Mrs. GREEN APPLE
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