ターコイズの光の奇跡 音と演出
💌 始まりの鍵盤
イントロ
鍵盤が会場に鳴り響き、藤澤が観客を『Dear』の世界に引き込む。
青い照明が全体を包み込む中、大森がマイクから離れて合図を出す。
その瞬間、バンドが目覚めるように音を広げ、空気が振動しはじめる。

ここっ、ここが音の扉のカギだったもん!
涼架まるってば、まほうつかいすぎる…!!
ドラムのシンバルと照明が同時に動き出し、バスドラムは四分で踏み込み、タムやフロアタムを交えたどっしりとしたリズムが、音の土台をしっかりと築いていく。
心臓がこのリズムに同調し、自然と体もその鼓動に合わせて揺れてしまう。
2小節にわたるスネアドラムの連打は、弱音から強音へと滑らかに変化する音量バランスが絶妙で、音を止めるタイミングも、まるで計算し尽くされたように美しい。
💌 胸の鼓動が合図
Aメロ〜サビ1
扉の先には
バンドサウンドはなく、大森が未来に向かうかのように歌い出す。
「いけるか」と会場に問いかけ、歌は左胸の鼓動を感じていると続く。
この鼓動の言葉からバンドが重なり、メロディのリズムが四分の頭でアクセントをとっていく。
照明は青のまま、静寂と力強さが共存する演出だ。

ぷちもどきってなったもん…
心が音でぷちって…動いたもん…
💌 異世界に滑り込む
(C1メロ〜間奏)
一瞬のブレイクが入り、Bye-時の流れに任せてと歌うと、ドラムがタムを絡めたリズムを刻み、メロディの乗せ方もガラリと変わり、まったく別の展開へと導かれる。
照明の青が消え、まるで魔法にかけられたかのように、異世界へと引き込まれていく感覚が生まれる。
自然と間奏に移り、ドラムはここでもタムを絡めたリズムを刻む。
特に目立つプレイではないが、安定したグルーヴはなかなかの技だ。
照明は再び青に戻り、間奏では若井が少し歪んだ音を入れてくる。
ここで大森と目で合図を交わし、お互いのプレイを確かめ合う若井。
さりげないようでいて、聞き逃せないふたりのギタープレイ。
藤澤がその演奏をしっかりと支え、三人の想いが音を通して重なっていくのが見える。
この間奏に、目が離せず引き込まれてしまう。
💌 優しさと悲しみの交差
(A2メロ)
涙も枯れてしまう
ドラムはバスドラム四分で踏み込み、青い照明が会場を包む。
生きていけない
ドラムはスネアロールに変わり、メロディのアクセントをとらえつつ休符を入れたプレイが、歌にうねりを加えている。
風をかんじられるから
ここはひとつのポイントで、大森とドラムがユニゾンしている。
💌 心に響くスネアロール
(B2)
気持ちは回る
ドラムのスネアロールが変化し、メロディと同調して小節の1拍目にアクセントが移る。
メロディにしっかりと寄り添う瞬間だ。
💌 成長の音を刻む
(サビ2)
幼さでパンを作って
ここで音が力強く変わり、ドラムがタムを絡めたリズムを刻む。
ドラム全体に熱い思いが炸裂し、口径の小さいタム(高い音のタム)が強調されて音が変化し、ドラムの表情も豊かに変わっていく。
若井のタッピング奏法も聞き逃せない。
藤澤も気持ちを込めたプレイで、曲の世界にさらに引き込まれていく。
💌 音の転機
(間奏2)
藤澤の音でバンド全体の空気が変わりキメが入る。
次の展開へと動き出す転機が訪れる。
💌 響きのクライマックス
(Dメロ①)
無くしたものを探す
壮大な音が鳴り響き、小節の3拍目にアクセントが置かれる。
スネアドラムの位置にメロディのアクセントが合わせられ、ここでベースが沈黙を破り動き出す。
低い音から高音へ縦横無尽に駆け回り、メロディに寄り添うように音が絡みつく。
バスドラムはウラ拍に音を入れてくる。
リズムセクションの見せ場のひとつで、このリズムがメロディと溶け込み、いろどりを与えていると言っても過言ではない。 圧巻なシーンの一幕だ。

空がぐわぁぁって広がった気がしたもんっっ
ひとりじゃないって思えたもん!
💌 響きの共鳴
(Dメロ②)
まるで時がゆっくり流れているかの様だが、魂むき出しの熱い音が響く。
大森の強いメッセージ、若井の低音から高音に移行するギター、曲の世界に入り込んでいる藤澤、リズムセクションも彼らの音で共鳴している。
まさに会場と一体になっている瞬間。
この瞬間がたまらなく心地いい。
心臓が張り裂けそうになるこの響きに身を委ねる。
💌 優しさから熱へ
(間奏3)
若井のギターがやわらかく響き、まるで心をそっと包み込むような表情を奏でる。
音は次第に熱を帯び、やがて音の表情が変化する。
ここは若井の見せ場のひとつ。
彼の弾く音の魂が心に触れ、心が熱くなる。
知らぬ間に涙があふれるというのはこういうことだ。
💌 希望が芽吹くリズム
(Bメロ~サビ2前半)
左胸の鼓動を感じている
1拍目にアクセントを置いてドラムフィルが入り、小さな掌の中でには、スネアドラムの軽快なロールが重なる。
そこには「希望」が感じられるプレイがある。
幼さでパンを作って
大森がギターを振り下ろすその様は実に絵になる。
感情が一気に頂点へと高まる。
ドラムはシンプルにバスドラムを1拍目に置く8ビートを刻み、ベースも8分音符でリズムを重ねる。
楽曲が未来へ向けて行進するような高揚感を帯びる中、大森の高音がまっすぐに、透明に響いていく。
💌 包み込む囁き
(C2メロ)
Hi-時の行方に任せて
やわらかく包み込むような囁きのメロディ。
リズムはサビからそのまま引き継がれ、若井はタッピング奏法でそっと音に花を添える。
藤澤は口ずさみながら、演奏に心から没頭し、楽曲に込められた思いを静かに届けようとしている。
壊れそうな場合 私の肩に寄りかかってさ
語りかけるように歌いかけ
ここに記す貴方へ
すべての想いが一つに溶けていく。
壮大に広がっていた『Dear』の世界。
その世界は、小さな手紙の中に綴られた深い思いだったと気づかされる瞬間だった。

やさしい音って、未来のための毛布みたいだぷち…
あったかぷち…
💌 歌詞と音のリンク
扉の先には
やわらかく包み込むような囁きのメロディ。
リズムはサビからそのまま引き継がれ、若井はタッピング奏法でそっと音に花を添える。
藤澤は口ずさみながら、演奏に心から没頭し、楽曲に込められた思いを静かに届けようとしている。
壊れそうな場合 私の肩に寄りかかってさ
語りかけるように歌いかけ
ここに記す貴方へ
すべての想いが一つに溶けていく。
壮大に広がっていた『Dear』の世界。
その世界は、小さな手紙の中に綴られた深い思いだったと気づかされる瞬間だった。
扉の先には
未来や未知の世界を象徴する「扉の先」という歌詞。
その場面でバンドサウンドがあえて入らないことで、静寂が未来に対する不安と期待を引き立てているように感じられた。
左胸の鼓動を感じている
バンド全体が力強く変化する場面で、ドラムがタムを絡めたリズムを刻む。
まるで「生きている実感」を音で表現し、観客である私たちもその鼓動を一緒に感じる瞬間だった。
若井のギターがメロディに寄り添い、生命の躍動感を支えているように感じられた。
Bye – 時の流れに任せて
未来への旅立ちを象徴するBye-の場面で、藤澤の音が会場の空気を変え、照明が青から徐々に消えていく。
この変化がまるで新しい世界に飛び立つような感覚を生み出していた。
幼さでパンを作って、大人びてジャムを塗ろう
シンプルな日常と成長が表現されたフレーズから音が力強く変わり、ドラムも熱いプレイに切り替わる。
幼さから成長へと移り変わるプロセスが音に乗り、観客である私たちにもその変化が自然と伝わってくるように感じられた。
無くしたものを探す
Dメロに登場するこのフレーズでは、壮大な音が響き、ベースが低音から高音へと自在に駆け巡る。
失ったものを探す不安定さが音で表現されているようで、バスドラムがウラ拍に音を入れることで焦燥感が描かれ、深く響いた。
Hi – 時の行方に任せて
優しく包み込むような Hi-の場面では、若井がタッピング奏法で音を加え、照明の青が空間全体を穏やかに包む。未来への期待と穏やかな喜びが溢れ出る瞬間だった。
壊れそうな場合、私の肩に寄りかかって
優しいメロディが流れ、青い照明とともに観客が安心して寄り添えるような演出が続く。
静かにエンディングへと向かう中、優しさに包まれる瞬間が生まれていた。
💌 演出と楽曲のシンクロ
ライブで象徴的だった青い照明が、まるで歌詞の中の ターコイズの光の奇跡を纏ってを体現しているかのように感じられた。
この歌詞の音が、青い照明に映し出されることで、視覚的にも「未来への希望」や「癒し」が表現されているように思えた。
ターコイズには「癒し」「成長」「再生」といった意味が込められている。
青の冷静さに温かみが加わり、楽曲の持つ「希望」や「再生」のメッセージが会場全体に広がっていた。
青い照明がライブ会場を包み込む瞬間、楽曲の世界観が一段と深まったように思える。

青がただの「色」じゃなくて「意味」になってたもん!!
うるうるもんっ!!
私の中で、後に歌詞とリンクした青い照明は、Mrs. GREEN APPLEならではの音楽体験をさらに強く感じるものとなった。
『Dear』のライブ映像にはこの場の空気やMrs. GREEN APPLEの迫力が、そのまま映し出されている。
💌 ミセスという音楽
ライブの中で、ドラムとベースがしっかりとリズムの土台を支え、青い照明が会場を包み込む中で、曲全体の流れと感情を緻密に支えているのが伝わってきた。
神田リョウの確かなグルーブと、メロディに寄り添う森夏彦のベースラインが融合し、観客も自然と音に引き込まれる。
どっしりと安定感のあるリズム隊がいるからこそ、藤澤や若井、大森の表現がさらに深みを持つのだろう。
💌 すべての核
ミセスの3人の演奏はもちろん、サポートメンバーや照明スタッフといったライブを支えるすべての人々が一体となって場を創り上げる中、その中心で圧倒的な存在感を放つ大森の姿はとても印象的だった。

元貴まる…。
ぷちの中でもまだ響いてるもん。
未来にひらく葉っぱ、ぷちもいっしょに育てたいっ…
A magical record drawn from a captured moment.
『Dear』 ― ゼンジン未到とヴェルトラウム~銘銘編~
Mrs. GREEN APPLE
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