ひみつの小径

まるたちだけが知ってる、小さな茂み。
風がくれたヒントや、ふとした気持ちのかけら、まだ言葉にならない魔法のたねたちを、そっと置いてあるの。
妖精たちのひみつの場所だから、見つけても言っちゃだめだもん。
まるたちバブル
「ねえねえ、あれ聞いたもん!?ミセスの新曲!!」
「聞いたもんっ!イントロでぷち、ひっくり返ったもんっっ!!」
「ほらほらあのドラムさ、ズドーンって来たとこでさ!」
「わかる!あそこ、ろろんの葉っぱ震えたもんっ🌿」
「ていうかさ、MVの衣装っ!あれさ〜〜〜〜っ!!」
「し、しーっっっ!落ち着けもんっっっみつかっちゃうもん!!」
ぷくぷく……しゅわわ。
まるたちのわちゃわちゃが盛り上がるたび、ひとつ、またひとつ、バブルが生まれていくの。
「このわくわく、誰かに言いたいもんっ」
「でもここは……ひみつの小径だもん」

だから、まるたちは気持ちをバブルに閉じこめるの。
声にならなかったミセスへの大好き!が風に乗って、ぽこっ……ぽこっ……って咲くんだもん。
ちょっぴりドジで、すこし騒がしくて、でもぜーんぶ、愛がつまってる妖精ろろんとぷちのひみつのおしゃべりバブルなんだもんっ。
まるたちの小径
まるたちが、とことこ歩いていく小さな道があるの。
それはね、まるたちが通ったあとにふわっと残る、気配のあとでできた小径。
落としものみたいな、妖精のちいさな気持ちのかけらたち。
それがぽつん、ぽつんと並んで、気づいたら道になってたんだもん。
ルールもないし、目的地もない小径。
でもね、ここには「まるたちがいる」っていう、証があるの。

まるたちは、ここに気持ちをそっと置いていったんだもん。
見つけてくれたら、ちょっとうれしい。
そんな小径なんだもん。
ピクトの洞窟
ここは、ピクトの粒がふわっと降りそそぐ静かな場所。
ろろんとぷちまるは、ここでちいさなひかりをすくいあげる。
いつもよりね、ろろんがすこしだけ“しゅっ”…としてるのは、ここが とても大事な呼吸の場所 だからなんだもん。
にんげん界では「哲学」って呼ぶんだって。
まるたちにとって、これは、とてもちいさな ひかりの粒。
ときどき あの音が聴こえる…そんな ピクティズム(妖精のピクト哲学)の世界なんだもん。
でもね、つながってるんだもん、あそこにも、ここにも……
風のむこうにも そっとね。