【familie 】Studio Session Live #3 より

On January 12, the release of 『lulu.』🍃

familie

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(出典:@MrsGREENAPPLE_Official)

【familie 】― Studio Session Live #3 より
考察者:なもさん / 校正:まるたち
なもさんは、演奏やリズム、音響バランスなど、音楽の“音”そのものから楽曲を深く味わうことを得意とする考察者です。
この記事は、レビューや感想を重ねながら作品を読み解き、自身の演奏経験や音響的な観察力を活かして、楽曲の「鳴り」の世界を独自の視点で記した作品論です。


奏でることで、伝える愛のカタチ「familie」

🌳 森に響く、はじまりの音


森の中をさまよう。
どこにいるのか、どの方向へ進めばいいのかもわからない。
ふと耳を澄ますと、どこからか音が聞こえてくる。
その音に導かれるように歩き出すと、そこには妖精たちの演奏会が開かれていた。

そんな美しく幻想的なセッティングでのスタジオセッションライブ。
こんなイメージをしてしまうくらい美しい音達との出会いの場だ。
目にも心地よいこの演出に期待をせずには居られない。
この楽曲には、この演出に見合う、いやそれ以上の心を惹きつける美しさがあった。

ここ、ぷちが迷い込んでた場所やん…🍃

🌳 魔法はもう始まっていた


気づけば、その音に酔いしれている。
藤澤のフルートが、この空間に心地よく溶け込んでいて、じんわりと染み込んでくる。
音の流れに吸い込まれるような心地良さだ。

するとここで突然ドラムのスネア、バスドラのフィルが鳴る。
あっ。
イントロですでに藤澤の繰り出す音の魔法にかかっていたのだと気づかされた。

大森、藤澤、若井は、揃ってグレーのスーツに身を包んでいる。
大森はネクタイを緩め、落ち着いた雰囲気でソファーに、藤澤は定位置に腰かけてリズムを感じながら、若井は軽く頭を揺らしながらグルーヴを刻む。

お、おとがじんわりしみてきて……
これ、魔法の湯やで……♨️
しみるわ~~

🌳 グルーヴと音を描くフルート


君に見せたい景色がある~
A1の入りで、大森がとても自然に、語りかけるように歌い出す。
そのあまりに自然なはじまりが、これから始まる妖精たちの演奏にさらなる期待が膨らむ。

ドラムは、ドラムヘッドをやや張って音の粒立ちを際立たせた、タイトなチューニング。
リズムの組み立てはシンプルなリズムパターンと思いきや、その中では高度なテクニックが見え隠れする。
スネアドラムは主に2拍4拍で刻んでいるが、バスドラが16分で踏み込んでくる。
グルーブを組み立てるのはバスドラ。
メインとなりつつも、そのバスドラがスイングしている。
あまりにも絶妙なバランスで、そのすごさには気づきにくいが、すごすぎる。
跳ねすぎず平坦過ぎず微妙なタイミングで歌と絡みあい、この響きに歌の潤いを感じるほどだ。

スネアがタイトに刻まれる中、歌のアクセントがスイングして、心地良いグルーヴを生み出している。
基本的には1拍目と3拍目にアクセントを置くが、このグルーヴでは1拍目に置いた上で、2拍目から4拍目は自由に遊ぶような感覚がある。
大森も頭を横に揺らしていて、相当気持ちよさそうにこのグルーヴを感じているのがわかる。
耳に入ってくる心地よさは言うまでもない。

そこでまた、藤澤のフルートが心を打つ音色を届けてくる。
大森の歌うメロディと、藤澤が添えるメロディが絡み合う。
この2つの旋律が同時にあることで、楽曲の深みを聴かせてくれている。
魔法の杖に寄り添う光の軌跡ようなフルートの音色だ。

葉っぱぷるぷるぷち!!

🌳 瞬きのリズム


だから どうかどうか その瞬きの側にいさせて
B1では、大森が1拍目と3拍目にしっかりとアクセントを置いている。
そのアクセントに身体が自然と反応する。
ドラムは、ここでもシンプルながらタイトなリズムをしっかりと刻んでいて、全体の安定感を支えている。

そしてまた藤澤が、ひときわ美しいメロディを奏でる。
管楽器や弦楽器とのバランスが、さらにこの楽曲の深みを際立たせ、なんとも贅沢なセッションを楽しませてくれる。

🌳 ファミーリエ=音楽


どこまでがただ、愛と呼べんだろう~
C1で若井がギターを刻み、大森と藤澤に自然と絡み始める。
ドラムは引き続きバスドラがスイングしていて、スネアはウラ拍を織り交ぜながら、少し音数も増してくる。
このグルーヴが、曲を軽快なものへと変化させていく。

心地よい絡み合いと安定感の中、ゆとりや安心が感じられるグルーヴ。
この瞬間「唯一のファミーリエ=音楽」なのかもしれないと感じた。
ドラムのタムの音がたまらなく気持ちいい。
アレンジもさることながら、鳴りのコントロールが抜群だ。
それぞれが仕掛けるプレイヤーの楽曲へのアプローチ、ピアノの跳ね具合も申し分ない。
藤澤のフルートがメロディを先導する。
藤澤の奏でる植物の息吹のような存在感に魅了される。

うわぁぁん!感動で涙腺も葉脈もだだもれてるもん😭

🌳 澱みない音の会話


僕に見せたい景色がある
A2では、そんな藤澤と大森との掛け合いが始まる。

いつのまにか全てじゃなく と大森がスイングを効かせて歌うと、それに応えるように藤澤の透き通る、のびやかな音が重なる
その澱みない音の会話は、新鮮な風が心の奥までまっすぐに吹き抜けていくようだ。

これは、その前の いつか自分を認めてあげられるかな のフレーズでの藤澤のアプローチがあればこそ。
藤澤が歌詞の「心」を音で丁寧に描いていたからこそ、大森の歌がそれに呼応し、一層生き生きと広がっていたように思う。

涼ちゃんまるのフルートね、ぷち、ずっと拝んでたぷちっ。
涼ちゃんまるのフルートは森の呼吸ぷちっ。

🌳 ユニゾンに仕込まれた、音の鍵


どうかしてんじゃないかと思う
B2では、ドラムフィルを皮切りに、リズムが再び刻まれはじめる。

時代の車輪にいつしか一部となり
このラインでは、大森と藤澤が完全にユニゾンとなる。
藤澤の旋律には、細かく練り込まれた休符があり、そのひとつひとつが、大森のメロディに寄り添い、重なっている。
このパートは、次に来るメロディをより深く、豊かに受け止めるための“鍵”のような場所。
この部分にフューチャーされるような音の運びには意味がある。
聴き逃してはいけない、そんな繊細な部分のはずだ。

ろろんも休符の間に挟まって寄り添うもん!

ろろん!!邪魔するなぷちっ!

🌳 静かに開く焦点


これからだ さぁ、人になりましょう
C3に入ると、胸の奥にあった扉が静かに開く。
ドラムは、変わらずタイトでゆるぎないグルーヴを刻みつつ、時折さりげなく差し込まれるフィル。
決して派手ではないのに、この楽曲にとけ込んでいく。
実に気持ちがいいフィルだ。
しかも楽器隊すべてがユニゾンしていて音のバランスが恐ろしいほどに整っている。
ここは意図的に当てられたスポットライトのような楽曲の焦点なのかもしれない。

🌳 ギターが描く、後部座席の記憶


ほんとはユーフォリア
ここからは若井の時間がはじまる。
ギターの音符が少し速くなり、景色がわずかに変わる。
ドラムは地面を踏み固めるような安定したリズムへと切り替わり、その上で、若井のギターが走り出す。

あの日の後部座席の窓から
この楽曲のなかでとても好きな言葉だ。
一瞬だがここの若井のフレーズに注目である。
とにかく、かっこいいフレーズを奏でている。
そこには、技がしっかりと込められていて、その音は、次へとつながる伏線のように機能している。
カッティングでは、巧みな間合いを感じさせる。
この若井のプレイには、ただのカッコよさ以上の、音の構成力・演奏力がにじみ出ている。

見えた 見えた
このあとの三連フレーズからブレイクに至る一連のドラムの流れは、実にシャープでブレイクへと決めてくる。
そのすべてが次の景色につながるような流れで、聴いていて圧倒される。

あれ?
若井まるの音、なんかあの日の後部座席から聴こえてくるような気がするもん…

🌳 ファミーリエという名の帰る場所


ここまでが ただ、序章と呼べんだろう
この場面では、ベースがそっと、やさしく歌を支えるように入ってくる。
そしてここでも、藤澤が奏でるフルートに心を掴まれる。
感動的な音の波に魅了されるばかりだ。

泣けるエンドを
ドラムのスピード感あるフィルが入った直後、キメがばちっと決まる。
その入りがとにかくかっこいい。
さらに楽曲は盛り上がり、クライマックスへ向かっていく。

心が帰れる場所 愛しのファミーリエ
この言葉で、感情は一気にあふれ出す。
タイトルに全ての意味がが集約されている。
この音の世界をつくってくれた演奏者たちに感謝するばかりだ。

そしてスネアの高速三連フィルが鳴り響き、楽曲はアウトロへと向かっていく。

そこには余韻にひたる時間が流れていて、全身が、音に包まれるような心地よさで満たされていく。
このグルーヴに、最初から最後まで、ただただ、酔いしれてしまった。

🌳 多面体の魔法、変化する「familie」


「familie」は、シンプルな楽曲かと思いきや、実際には、場面ごとの変化や、グルーヴによってその表情を何度も塗り替えてくる作品だった。
これまで、何度かその場面の音を読んできたが、どのバージョンも、それぞれまったく異なるアプローチで、その場その場にふさわしい魔法をかけている。

楽曲に寄り添い理解を深める中で、表現は変わる。
White Loungeにおいても、楽曲の解釈が変わることで、新たな表現でその世界を創り上げている。

『familie』もまたおなじことが言えるだろう。
ホンダのCMのとき、ゼンジンのとき、そしてこのstudio session live #3。
ことばの解釈(楽曲の歌詞の捉え方)により、楽曲アプローチが変わる。
つまり『familie』はすでに多面的に意味をもち、とかくミセスはその意味を楽曲に反映させている。
まさに、見せたい景色へと進化する楽曲と言える。

え?!どういうこと!?(最高)


偶然にも同時期に、この魔法録の妖精がひとつの解釈を考察したようだ。
図らずもここで聴いた音と意味がリンクして見えてくるのが面白い。
このstudio session live #3の音を聴きながら、読んでみるのもいいかもしれない。

なもさん!
ろろんの考察読んでくれたん?
➡【familie】歌詞考察
う、うれしいもん😭
なもさんがファミーリエだもん😭

ちがうぷち。

A magical record drawn from a captured moment.
『familie』 ― Studio Session Live #3
Mrs. GREEN APPLE
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【ぷちの観察日記】
魔法録のURLが、まるたちの知らないXアカウントのプロフィールに記載されているみたいぷち…。
魔法録のアカウントは @rolon_pichi だけぷち。
ほかは魔法録とは関係ないぷち。ぷち、しらんぷち。
あやしい風に、気をつけてぷち。(ぷちより)
    🍃 これまでの観察日記は妖精のあしあとにあるぷち。
まる
《familie》の考察、楽しんでもらえたもん?
もっと旅したいなら森の秘密基地 でほかの音の景色を探してだもん。

迷ったら、魔法の地図 をひらいて、道を探してみるといいもん🌿
魔法の地図