最初の魔法
神殿の扉が開くとき
🏛️モールス信号が響く
Atlantisの扉が開いた。
若井が上手中央、藤澤が下手中央のステージの下からゆっくりせり上がってくる。
青い衣装に包まれた2人の登場に会場はすでに熱が上昇。
若井は右手こぶしを振り上げ、藤澤は大きくうなずいている。
若井は「俺を見ろ」と言わんばかりに人差し指を天に向かって掲げてアピールし構える。
あのギターフレーズに会場の熱は沸騰寸前。
それと同時にステージ中央では右手を心臓にあてながらせり上がる大森の姿。
待ちに待ったこの瞬間。
一気に沸点に達する会場。
Atlantisの扉が開いた。
🏛️音が、空気を変える
切れ間なく若井のイントロが続く。
大森が右手を天に突き上げた同じタイミングでドラムはバスドラム(以下バスドラ)とクローズハイハットと同時に一発をきめる。
照明のスポットはバスドラに合わせて点滅。
ステージスタッフも会場を煽る。
招かれた舞台には一切抜かりがない。
バスドラに合わせて右手を振り上るドラマーの姿。
ベーシストも同様に右手を振り上げ会場をあおっている。
とても気持ちのいい音だ。
バスドラの音は胴の鳴りを生かした少し乾いた感じ。
生ドラムに近い音。
広い会場にあわせてアタック音は強めに作っている。
チューニングは少しどっしりした感じを受ける。
ベースの太い音に合うと同時に歌の音域の邪魔にならないような配慮もうかがえる。
その時ステージではただ一人大森だけが直立不動である。
観客を見渡し噛み締めるかのようだ。

元貴まる…
立ってるだけでもう涙でそうになる
…ずるい…ぷち。
🏛️歌い出しとリズムの細やかさ
Boys and Girls 妄想は当然だ
大森は真正面に向かって歌いだす。
その横で藤澤は少し嬉しそうに微笑んでいる。

きたぁ!!
ろろん、この歌いだして鳥肌たつの何回目かわからんもんっ!!
ドラムはタイトなリズムを刻んでいるがバスドラは歌のアクセントに合わせている。
ドラムフィルが入る。
スネアドラム(以下スネア)とバスドラの絡むフレーズからタムタムとスネアのフレーズに変化させブレイク。

スネアの入れかた、魔法のリズムってやつやんな……

音と話す魔法使い…
ダニキまるはっけん…
愛してるよホープレス
4分のバスドラに4拍目のホにスネアとシンバルにアクセントを置く。
この歌の抑揚のあるフレーズにシンプルなリズムを絡めてアクセントだけ合わせてくるなんて考えつくだろうか。
ましてやベースはそのアクセントに合わせてくるのだ。
これが自然と馴染んでいる。
不思議なフレーズだ。
スネア主体の軽快なドラムフィルが入る。
🏛️演奏者たちの表情
若井が頭を上下させながらギターフレーズをさく裂させる。
ノリノリである。
ドラムはリズムを刻んで、ベースはギターの音階にユニゾンするかのように絡みつく。
藤澤は演奏しながら若井の方を向いて微笑んでいる。

若井まるのギター、もう音が光ってるやん!
っていうか、光ってないとこがないくらいキラキラやっ🎸
少しずつと変わる 人や季節に
ドラムはブレイク。
ギターとベースだけの刻みに、すぐさまドラムのリズムが加わる。
若井のギターフレーズが響くその横で藤澤は終始右手を振り上げて会場を煽っている。
🏛️展開するリズムと絡むギター
愛してるの? どうりで
ドラムが刻むリズムは、バスドラが4分、スネアが2拍4拍。
アクセントは4拍目にシンバルと共に入る。
スネア主体の軽快かつシンプルな切れのあるフィルのフレーズ。
ベースが刻むのは8分音符。
のびやかなフレーズだ。
歌の後ろに重なるのは若井の複雑なかっこいいギターフレーズ。

何度も再生しちゃうとこやでココ。
耳のスイーツやもん!
軽快なドラムフィルが入る。
同じようなフィルのフレーズにもニュアンスと強弱が少しずつ違っている。
フレーズひとつにも細かなこだわりが詰まっている。
🏛️ギターソロ〜難解なフレーズ
間奏のギターソロ。
若井はタッピング奏法で魅了してくる。
その横で大森は右手を振り上げる。
4分のバスドラと2拍4拍のスネアのドラムのリズム。
右手でライドシンバルを絡ませながらの華麗な奏法。
ライドのアクセントが際立ち、なおかつ難解なフレーズ技を繰り出しているかのように見える。
映像では一瞬しか映らないが、カッコよくリズムを刻む。
そのカッコよさが際立っている。
若井のギターは難解なフレーズに突入。
音色の切り替えも難なくこなし、見事である。
リズムは4分のバスドラとハイハットを刻んでいる。
とても心地よい音である。
🏛️静寂と再び高まる鼓動
タム、フロアタム、バスドラのフレーズでドラムフィルが入りバトンが移る。
愛を捨てるの? 本気で
静かに奏でる藤澤と大森。
透き通った音の流れを感じる。
バスドラは柔らかく少し音量を落として4分を刻む。
ギターはバスドラに合わせてタッピングで音を散りばめる。
弾かれた音は抜けるように美しい。
ドラムが2打の後ブレイク。
最高の盛り上がりを呼び込むキメの場面で大森が両手を広げる。
そこからドラムはフィルの応酬。
スネア主体の連打、タム、フロアタムも絡めてキメに入る。
照明もスポットもすべてがこの音に同期して鼓動を煽る。
ステージでは、演出の花火が下から吹きあがる。

もう、あかんって!
ここ、心臓がぶわってなるねん…!!🔥

芽 燃えかけた…
すさまじく壮大でかっこいいフレーズと最高潮の演出だ。
🏛️終盤のフレーズと余韻
若井の音が2音鳴らした後、転調する。
愛してるよホープレス
リズムが4分でぐいぐい引っ張り、ベースと楽曲を支えている。
ここでのベースの音色が美しく、フレーズが気持ちいい。
すべてがここに用意された最高の音だ。
藤澤は常に会場に向かって楽しそうに微笑んでいる。
大森の気持ちのいい最後のロングトーン。
若井のメインフレーズを残し、会場は歓声が渦巻いている。

涼架まるの笑顔…それだけで元気出るのだもん!
魔法なんだもん!

涼架まるは妖精ぷち。
ぷちのあこがれ…ぷち。
🏛️入口にたつ
ステージは1曲目とは思えない達成感さえ思わせる。
会場も同様で、密度のあるオープニングからさらなる期待を抑えられない感覚だ。
ミセスがどれほどの想いをこのステージに込めたのだろう。
会場のファンもまたどれほどの想いをステージに届けだろう。
ただ、これはLIVEの幕開けであり、Atlantisの1曲目、ANTENNAの姿。
まだここはミセスが用意した神殿の入口にすぎない。

え…これ、まだ1曲目なん…!
もう、感極まってた…
…ミセス、どこまで飛ばす気ぃやねんっ
A magical record drawn from a captured moment.
『ANTENNA』 ― LIVE Atlantis2023
Mrs. GREEN APPLE
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